DeNA宮崎敏郎内野手(34)が、4試合ぶりのスタメン復帰即先制打で勢いに乗せ、9連戦の勝ち越しを決めた。

1回1死満塁、オリックス宮城から走者一掃の適時二塁打。「オリ姫デー」で大勢詰めかけたオリックスファンを沈黙させた。「すごい投手なので積極的にいこうと。勢いをつけられたらと思って」と初回4点の猛攻を導いた。

勢いのままに「デスターシャ」の大合唱も、京セラドーム大阪に響いた。2回、先頭の桑原が3号ソロを放ち、左翼席のファンと「デスターシャ」。なおも2死一塁から牧が11号2ランを放ち、また沸かせた。5回には宮崎がダメ押しの11号ソロを放ち、試合前時点で防御率1・68だった宮城を5回7安打8失点でKOした。

宮崎の復帰で超重厚な打線が完成した。右肋骨(ろっこつ)肋間(ろっかん)筋の炎症で8日のソフトバンク戦から2試合欠場。代打での出場を挟み、この日託された打順は3番から5番へと変わった。DH制を活用して、2番オースティン、6番ソトと破壊力抜群。打率3割8分4厘の宮崎でも「すごい打者ばかりなので。つないでつないで」と意識するから、相手にも脅威となる。

宮崎の打撃に、三浦監督は「さすがやね。さすがです」と「さすが」の連呼で称賛した。首位阪神も勝ち、ゲーム差は4・5のままだが、交流戦初優勝に向け、巨人と首位タイで最終週を迎える。宮崎は「先っていうよりは目の前の1勝1勝を」と強調。「しっかり食べて、しっかり寝て」好調を維持する「ハマのプーさん」は、チームの勝利のみを求める。【久保賢吾】

▽DeNA牧(2回に11号2ランを放ち、リーグトップの40打点目)「積極的にいって、甘い球を1球で仕留められて良かったです」

▽DeNA桑原(2回に今季3号ソロ)「先頭だったので自分のスイングで出塁することを意識していたことが、最高の結果となって良かったです」

【関連記事】DeNAニュース一覧