ソフトバンク打線が今季初の1試合3発のアーチ攻勢でヤクルトに完勝した。

プレーボール直後にいきなり神宮の杜(もり)に号砲が響いた。初回。先頭中村晃が小川の3球目のカットボールを振り抜き右翼席に先制の3号ソロを運んだ。「とにかくチャンスメークと集中しました。しっかりと自分のスイングができたと思います。大事な先制の1本となってよかった」。中村晃にとって5年ぶりとなる先頭打者弾で勢いを呼び込んだ。

リードオフマンの1発に呼応したのは3番近藤だ。5回1死一塁。カウント2-1から外角へのカットボールを逆らわず逆方向へはじき返し左翼席へ中押しの9号2ラン。「追加点が最高の形になってよかった。どうやって打ったか覚えていないくらいいい打ち方だった」。新加入の打撃職人は交流戦で3戦連発を含む4本塁打。セ界戦は49打数20安打、打率4割8厘と首位打者にも立った。

前カードの巨人戦前のこと。王球団会長はチーム本塁打数の少なさを嘆き「みんなホームランを狙え!」と打線にゲキを飛ばした。世界のホームランキングの言葉に発奮したのか? 7回には2番今宮が2番手山本から左翼席にダメ押しの3号2ランをたたき込んで完勝。4年ぶりの交流戦Vへ、打線も勢いに乗ってきた。

▽ソフトバンク今宮(7回の3号2ランに)「打ったのはスライダー。前の打席で自分の役割を果たすことができず、この打席で取り返そうという気持だけでした。ホームランと最高の形で追加点を取ることができて良かった」

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