ヤクルトが波に乗れない。12連敗→4連勝→3連敗→連勝→連敗と「逆襲の6月」になかなか、つなげられないでいる。

日々打順を組み替え、何とか光明を見いだそうとする高津臣吾監督(54)だが、その苦悩を吐露した。

「先週のロッテのところから、水曜日かな。全然点につながらなくなってしまっているので、いろいろ考えながら打線を組んだり、順番を変えてみたりと、いろいろやっているつもりなんですけど。結びついてないですね」

7日 ロッテ戦(ZOZOマリン)0●6 3安打

8日 ロッテ戦(同)2●3 6安打

9日 西武戦(ベルーナドーム)1●2 6安打

10日 西武戦(同)2○0 7安打

11日 西武戦(同)3○2 8安打

13日 ソフトバンク戦(神宮)1●5 6安打

14日 ソフトバンク戦(同)2●3 11安打

この7戦、1度もオーダーが同じだったことはない。13日ソフトバンク戦ではオスナを来日2度目となる21年9月4日広島戦(東京ドーム)以来の2番スタメンという打順を組んだ。

昨季139試合に出場した不動の遊撃手、長岡秀樹内野手(21)も最近5試合中、3試合でスタメンから外した。その長岡はこの日、5月14日中日戦(神宮)以来1カ月ぶりとなる猛打賞を記録。高津監督は「彼らしいというか、引っ張ることもできましたし、今日はいいバッティングだったと思います」と評価した。

ただ、この日は11安打を放っても2点と得点につながらなかった。得点圏での打撃について「13回あったのかな? そこで打てない。向こうも一生懸命投げて来るので、なかなか難しいですけど、そこを何とかしていかないと点につながらない。ランナーがたまっても、スコアリングに行っても返せないところが続いてますね」と悩ましい表情だった。【三須一紀】