西武与座海人投手(27)の好投は報われなかった。

初回、巨人の1番坂本を緩いカーブで見逃し三振にすると、序盤から本領発揮。アンダースローからの奥行きある投球で巨人打線を手玉に取り、6回まで1失点のみでしのいだ。

1点リードの7回の攻撃では2死一、二塁で、打席へ。松井稼頭央監督(47)は「与座の状態も含めて、もう1イニング」と代打を出さなかった。左翼席から「チャンステーマ4」が流れ期待もかかる打席は、粘るものの凡退。その裏に四球を機に失点し、勝利投手にはなれず、チームも延長10回の末に敗れた。

松井監督は「テンポも非常に良かったし、打者のタイミングを変えながら、与座の持ち味を十分出してくれました。(状態が)上がってきましたね。打者のタイミングを変えるということは、間を変えるということ。非常にうまくやっていると思います」と評価した。

今井達也投手(25)が再調整でローテーションを外れている一方、与座は投げるたびに状態が上向きだ。「7回に粘れなかったのが本当に悔しいです。全体としては、視野を広く持って、押したり引いたり駆け引きの中で打ち取っていけたのは良かったです」と振り返っていた。【金子真仁】

【関連記事】西武ニュース一覧