阪神タイガースの親会社の阪急阪神ホールディングスの第185回定時株主総会が16日、大阪市北区の梅田芸術劇場で開かれた。株主から阪神球団に関する批判的な質問、ユニークな質問が飛び出すことで注目される梅雨時の風物詩。今年も、いきなりタイガースに関する質問が飛びだした。

質問の時間になると、最初の質問者が切り出した。西宮市内在住という男性が「わが阪神タイガースの監督に岡田さんを招へいいただき、心より御礼申し上げます」と感謝。「今年は試合がある時は4万人を超える観客が入っている。株主としては、4万人の方々を素通りで帰していいのかと。西宮市の町づくりということで、西宮の南東部におけるホテル事業をどう立て直すのか。エンタメ事業の核となる阪神タイガースが長期ビジョンに入っているのか。また、サステナビリティという面ではアレを定期的に成し遂げてほしい」と声が飛んだ。

回答は「甲子園周辺については、甲子園プラスという商業施設を開業した。甲子園を中心としたボールパーク構想もある。継続的な課題だと認識している。ホテル事業は、採算性が非常に難しくなっている。ホテルのみならず沿線活性化のために尽力していきたい」。さらに、角和夫代表取締役会長グループCEOが「ホテル事業に関しては以前から、宴会とかを持たない宿泊主体型でいこうと。そこで成長していこうと。梅田のリッツ・カールトンとかホテル阪急インターナショナルとか、一部ホテルはレストランもやっている。これからは宿泊主体型。沿線にホテルを作るとなると、自治体がどうしても宴会を設けてほしいとなる」とかぶせた。

その後も球団に関する質問が立て続けに飛んだ。

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