準備OK! DeNAトレバー・バウアー投手(32)が20日、イースタン・リーグのヤクルト戦(平塚)で調整登板し、4回を60球、2安打無失点で降板した。最速155キロの直球を軸に3奪三振。「完全に予定通り。イニング数、球数とも完璧に予定通りです」と納得の表情で話した。

1回、先頭赤羽への初球ナックルカーブでいきなり死球を与えたが、冷静に後続を断つと、2回を3者凡退。3回は1死一、二塁と得点圏に走者を背負ったが、赤羽を右飛、元山を左飛に仕留めた。4回に無死三塁のピンチを迎えると、ギアを1段上げた。沢井を遊飛、西浦を空振り三振。橋本の2球目に、この日最速の155キロを投じ(結果はボール)、3球目で一ゴロに仕留めた。

5月3日の初登板初勝利後は不本意な投球が続いたが、交流戦では3戦3勝、防御率1・50の抜群の成績。初の中4日で好投した14日の試合後には「中4日は自分にとってはいつも通りのこと。その中でしっかりルーティンをこなし、よく食べ、よく寝て、前回の自分の投球を見て振り返る、分析をすることの繰り返しで、試合に備えている」と、米国時代から体になじんだ「中4日」での登板に自信を見せていた。

14日の日本ハム戦で9回を113球、3安打1失点で来日初完投勝利を飾って以来、中5日での実戦。翌15日に登録抹消となったサイ・ヤング賞右腕は、この日の調整を経て、最短で再登録可能となる25日阪神戦(横浜)で先発登板の可能性がある。23日から再開されるリーグ戦でも、力強い投球を見せていく決意だ。【鈴木正章】

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