ロッテはツキがなかった。

1-2の5回1死一塁、田村がカウント1ボールからの2球目でセーフティーを敢行。三塁フランコの前に転がした。捕球したフランコは一塁へ悪送球。ボールが右翼ファウルゾーンを転がる間に、一塁走者は三塁へ到達。田村も二塁を狙った(記録は安打と失策)。

ところが、ファウルゾーンを転がったボールはフェンスに当たると、勢いよく跳ね返ってきた。ベースカバーから、そのままボールを追いかけていた二塁小深田のグラブにスッポリ収まった。そのため、田村は二塁に到達できず、一、二塁間に挟まれアウト。2死三塁となった。

その後、2四球で塁を埋めたが、得点ならず。藤井に5回を投げきられた。すると、ロッテは6回に4点を失い、試合の流れは一気に決まった。

敵失から同点、逆転のチャンスをつかみ損ねた。吉井理人監督(58)は「彼(田村)も一生懸命やってるので。ただ、自分のとこの球場なので、悪送球になったら(フェンスに当たって)どんな風に返ってくるかは知っておいてほしかったですね」と、単なる不運では済まさなかった。

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