キラーぶりを発揮した。広島西川龍馬外野手(28)が中日涌井から決勝弾を放ち、チームの連敗を止めた。

3回2死一、二塁。フルカウントからの高め150キロを振り抜き、悪い流れを断ち切る先制3ランを右翼席に放り込んだ。「(内角直球で)左が攻められていたので、来るやろうなと。最後はあそこ一本に絞っていた」。配球の傾向を頭に入れ、ひと振りで仕留めた。

今季8本塁打のうち涌井から3本目と相性がいい。「前に打てたから、今日も打てるとは思わない。毎日リセットしてる」。切り替えが安定した打撃につながっている。前回対戦でアーチを描いた5月24日はファーストストライクを捉えた積極打法。この日は3打席すべてファーストストライクを見逃した。「追い込まれた方が打てる気がする。初球アウトになるのはもったいない。ある程度、球筋を見て、どこかで仕留められたら」。卓越した打撃技術と、独特な感性で連敗中のチームを救った。

○…森が5回1失点で2勝目を手にした。ストライクを先行させる強気な投球でソロによる1失点に抑えた。「どんどん初回からいけたかなと思う。(全球種を)全体的に使って、という感じはありました」。打っては3回、プロ初安打となる左前打で先制点の起点となった。昨季プロ入り初勝利を挙げた同地での2戦2勝に「まだ分からないですけど、いいイメージは持っている」と笑った。

▽広島新井監督(決勝弾の4番西川に)「すごく大きかった。技術的なものはもちろん、駆け引きや読みと、素晴らしい打席でした」

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