阪神の球団首脳は10日、新外国人としてヤンキース3Aのコルテン・ブルワー投手(30)の獲得交渉を進めていることを認めた。

近日中にも大筋で合意する方向で、8月にも1軍に合流する可能性がある。150キロ超えのカットボールを武器とする193センチの長身右腕。リリーバーとして起用される見込みで、ビジターゲームが続く真夏のロードでブルペンを支える救世主となる期待大だ。

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真夏のロードを乗り切るための救世主となれるか。米大リーグ・ヤンキースが9日(日本時間10日)、球団公式ツイッターで「日本の球団と契約する」と、ブルワーを放出すること発表。都内で実施されたプロ野球12球団のオーナー会議に出席していた阪神嶌村球団本部長が「前向きに交渉を進めているところでございます」と獲得交渉を進めていることを認めた。近日中にも契約合意に達する方向で、「虎のブルワー」の誕生は間近だ。

193センチ、104キロの大型助っ人右腕で、150キロ超えのカットボールを武器に、メジャーで84試合に登板した実績を持つ。岡山へ向かう前の新神戸駅で取材に応じた岡田監督は「(ブルワーの)3Aで投げとった映像は見たよ。これだったらいけるんちゃうか、となったんや」と説明。印象については「コントロールは普通やろうな」と評し、「クイックだけはアメリカにいるときにはようせえと。それは条件として付けたけどなあ」と明かした。

指揮官は「(補強は)全然考えてなかったよ」というが、今季新加入したB・ケラーが右肘痛の影響もあり1軍の戦力となるめどが立たず、「BKが投げれんやろ。それで、編成も気いつかったんちゃうか」と経緯を説明した。中継ぎで起用することが基本線で、「まあ、良かったら、来年も継続して。ちょっとでも戦力になったらとは思ってるけどな」。具体的なポジションについては「見てからよ」と話すにとどめた。

現在、虎の助っ人投手で1軍にいるのはK・ケラーだけ。契約締結から、1軍合流のメドは夏場の8月中となる見込み。指揮官は「別にそんなん8月からでええって。そんな早ういるいうことはないからな」と焦りはない。ただ、8月は夏の甲子園の影響で、ビジターゲームが多く組まれ、投手陣の体力消耗は必至。2軍調整中の湯浅の1軍復帰時期は不透明ということもあり、戦力となればチームにとって大きなプラス材料だ。途中加入で、チームを「アレ」に導く使者となる。【古財稜明】

◆コルテン・ブルワー 1992年10月29日生まれ。米テキサス州出身。カントン高校から11年ドラフト4巡目でパイレーツに入団。16年12月のルール・ファイブ・ドラフトでオフにヤンキースに移籍。17年オフにメジャー契約でパドレスへ移籍。18年に11試合に登板。オフにトレードでレッドソックスへ19年はリリーフで58試合に登板し1勝2敗。防御率4・12。20年は11試合のうち4試合先発もしている。その後ロイヤルズ、レイズを経て今年3月からヤンキースに移籍。今季は3Aで15試合に投げ防御率1・35。メジャー通算84試合、防御率4・98。右投げ右打ち。193センチ、104キロ。