全パのオリックス山崎福也投手(30)が、親交のあった阪神OB横田慎太郎さんをしのんだ。

この日は初のオールスターで5回に登板。先頭の佐藤輝に右前打を浴びるも、後続3人を打ち取り無失点でつないだ。

試合後、前日18日に脳腫瘍のため28歳でこの世を去った阪神OB横田慎太郎さんへの思いを語った。

「信じられない。連絡も取っていた仲なんで。最近、連絡を取っていなかったんで、大丈夫かなというのは思ってたんですが。本当に、相当苦しかったと思う。何と言ったらいいか分からない」。

山崎福も中学3年の時に脳腫瘍を患い、手術を受けた過去がある。横田さんが脳腫瘍になった時に、阪神坂本を通して連絡先を教えてもらい、プライベートでも会うなど親交があった。

「何かあったら相談に乗るよと。その時は元気で『今は全然大丈夫なんで』みたいな。それで『何かあったらお願いします』と言っていたんですけど」

同じ苦しみを知るからこそ、簡単には言葉にできない。それでも、同じ病気の人への思いを強くする。

「そういう子どもたちが、たくさんいると思う。大人もですけど。自分はこうやって治って今できているので、何とか少しでも力になれればと思って今後やっていきます」

野球が大好きだった横田さんの分も、懸命に自分のできることと向き合うつもりだ。【磯綾乃】