ロッテのドラフト1位、菊地吏玖投手(23)のプロ初登板初先発は、4回7安打4失点(自責1)で終わった。

記念すべき最初のアウトは、大学時代から親交のある西武のドラ1蛭間から奪った。全球直球勝負。2球で追い込み、3球目で遊ゴロに。ドラ1が投げ、ドラ1が打ち、同期のドラ2友杉が打球を処理するという流れに思わず笑みがこぼれた。

だが直後、プロの洗礼が待っていた。2死走者なしから高めへの真っすぐをペイトンに痛打され、右翼席まで運ばれた。初回はこのソロから4連打を許し、味方の失策も絡んで2点の先行を許した。同点に追いついてもらった直後の3回は四球から失点した。最速は147キロだった。

マリンスタジアムで初登板初勝利を挙げれば、ロッテの新人では17年の佐々木千隼以来、2人目の快挙だった。5回もたず、2点ビハインドでの降板に「まだまだだなとは自分で感じつつも、粘って投げられた場面もあった。悪いなりに投げることはできたかなと思います」。初めての収穫と反省を胸に、ベンチに下がって声を張った。

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