DeNAは積極継投が裏目に出てしまった。

3安打無失点に抑えていた先発の石田健大投手(30)を5回限りで降板させた。ところが、代わった石川が6回先頭の近本に四球。送られて1死二塁となって3番手で上茶谷が上がったが、小野寺に同点の適時三塁打を打たれた。さらに大山の犠飛で逆転された。

三浦大輔監督(49)は石田の交代について「今日は内容が、あまり良くなかったので5回で」と説明した。

初回、いきなり先頭の近本に死球を与えるなど、立ち上がりから不安定だった。2回も先頭ノイジーに中前打。5回は2死から安打を打たれ、続く青柳にも強い当たりを許したが、三塁宮崎の好守に救われた。

この内容に、三浦監督は「よく踏ん張っていたと思います。変化球も軸になるボールがなかなか見つからず、コントロールもボール先行してカウントを作れていなかった。その中で、なんとかしのいで0で踏ん張ったかなと思います」と評価。だが、リリーフ陣に託した途端に逆転されるという結果となった。

特に悔やまれるのが、6回の小野寺に打たれた場面だ。右打者になったところで、左腕石川から右腕の上茶谷へのスイッチは予定通り。その上茶谷は小野寺を2球で追い込んだが、3球目の144キロを捉えられた。三浦監督は「追い込むまでは良かったですけど、追い込んでからの1球の意味というか。大きな1球になりましたから、その辺はしっかり確認してやらないといけないと思います」と指摘した。

結局、石川、上茶谷、田中健、伊勢、エスコバーと登板したリリーフ5人全員が失点した。三浦監督は「6、7、8回と先頭打者を出してたので苦しい展開でした」。打線は7回に代打攻勢が実り、大和の適時打で1点を返したが、6回から9回まで毎回失点では勝機は遠かった。