西武は4日、知人女性への強制性交の疑いで書類送検され、嫌疑不十分で8月29日に不起訴処分となった山川穂高内野手(31)を、無期限の公式試合出場停止にすると発表した。

山川は球団を通じてコメントを発表した。

「このたびは、ファンの皆様、球団、NPB及びスポンサーの関係者をはじめとした皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、お詫びいたします。捜査機関には、当初より事実をお話しさせていただき、全面的に捜査に協力してまいりました。今般、不起訴と判断されましたが、そもそもの主たる原因は、わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています。この件に関する球団から下されました処分内容に関しまして真摯に受け止め、今後は、一つ一つ目の前のことに取り組み、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます。これまで応援を寄せてくださったすべての皆様、また、プロ野球界の全てのファンの皆様に、心からのお詫びと感謝の気持ちを申し述べます」

国内FA(フリーエージェント)権取得まであと17日としていた山川は今後、1軍、2軍ともに公式戦出場停止。3軍での練習参加は今後も継続していく。

本人、球団側ともに記者会見の予定はないという。今回の件について、奥村剛球団社長は「当球団所属の山川穂高選手の件に関して、ファンの皆さま及び全ての関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、深くおわび申しあげます。検察庁の判断としては不起訴処分となりましたが、球団として今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、上記の処分といたしました。当球団では、地域・社会から信頼され、ファンの皆さまから愛される強い球団となるため、『西武ライオンズ憲章』を定めております。この憲章の精神に則り、ファンの皆さま及び全ての関係者の皆さまの信頼回復に努めてまいります」と文書で説明。なお飯田光男球団本部長は、役員報酬を一部自主返納するという。

◆山川穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日、沖縄・那覇市生まれ。中部商3年夏の沖縄大会準優勝。富士大では2、3年時に大学日本代表。13年ドラフト2位で西武入団。18年に初の本塁打王に輝き、リーグ優勝に貢献してMVP。19、22年にも本塁打王。22年は打点との2冠。23年WBC日本代表。176センチ、103キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億7000万円。

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