猛虎の次は、オリ達や! 阪神がセ・リーグの頂点に立った夜。パ・リーグの首位オリックスは延長戦を制し、優勝マジックを「7」に減らした。

スコアレスで続いた試合の結末を、4番のひと振りが決めた。延長11回2死一塁。4番森友哉捕手(28)が思い切り良く振り抜いた。「ストライクが来たら、全部振ろうと思っていました。めちゃくちゃうれしいです」。無失点リレーの投手陣に報いる決勝の15号2ラン。うれしい汗を拭った。

直前に安楽から左腕の鈴木翔へスイッチ。「いやでした(笑い)。でもいややからこそ、コンパクトに振れたのかなと思います」。短い時間でしっかり気持ちを整えて、3時間45分の接戦に終止符を打った。

これで今季の決勝打は14度目。キャリアハイは西武時代の昨季の9で、大きく上回っている。調子が良くない時も勝負強さが消えないのは、持ち味の「積極性」を見失わないから。「調子がいい時は勝手に積極的に振れるんですけど、調子が悪くなってきて手出しが少なくなってくると、あまり良くない傾向なので。積極的にどんどんスイング仕掛けてというのは大事かなと思います」。思い切り振る姿は、それだけで相手の脅威となる。

16日からいよいよ本拠地5連戦。最短で19日にも3連覇が決まる。阪神の18年ぶりVの次は、オリックスが関西を盛り上げる。「残り試合、全勝するつもりで戦います」。大阪出身、オリックス・バファローズジュニア育ちの主砲が、その中心にいる。【磯綾乃】

◯…山岡がプロ7年目で初セーブを挙げた。勝ち越した直後の延長11回に登板。2死から味方の失策で走者を出すも、最後は岡島を144キロ直球で右飛に打ち取った。「気持ちいいですね。いいピッチングが出来たので良かったと思います」。7月中旬に中継ぎに配置転換されてから、13試合の登板で失点したのは1試合だけ。強力ブルペンの一角を担っている。

▽オリックス中嶋監督 勝ってる中でミスの指摘とかですね。負けたんだったら、分かりやすい感じになるんですけど。それがいい方向になればいいなと思います。

▽オリックス山崎颯(延長10回に登板し1安打無失点で今季初勝利)「久しぶりの登板もあって、何とかいけたかなと。残りわずかなので、全力で抑えていきたいと思います」

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