プロ志望届を提出した法大の最速151キロ左腕、尾崎完太投手(4年=滋賀学園)が本調子ではないながらも登板し、3回無失点で今秋初勝利を挙げた。立大に2連勝し、勝ち点を挙げた。加藤重雄監督(67)は「本来は先発させたいが、今後のことを考えて後ろに回ってもらった。次につながる内容だった」と評価した。
5球団のスカウトが視察に訪れる中、2点のリードをもらった直後の4回から登板。高めに抜けるカーブや直球はあったが、慌てずに投球。5回は3者凡退に抑え、ガッツポーズも。「頭が真っ白で、とりあえず腕を振ろうと思いました」と振り返った。
今夏は投球フォームを試行錯誤し「大学生活で一番大きな壁」にぶつかった。オープン戦でも打ち込まれることがあり、加藤監督から調整期間をもらった。悩んだ末にたどり着いたのは、考えすぎないという新境地。「考え方を変えて、周りを見ようと思った」。自分を客観的に見て、丁寧な投球を心がけるようになった。「チームには迷惑をかけてしまった。優勝することが目標なので、チームを優勝に導きたい」とここからギアを上げていく。