楽天石井一久監督(50)が、逆転勝利に涙をこらえた。

同点の7回2死一、三塁で、打ち取った三ゴロを小深田が悪送球。適時失策で勝ち越しを許した。直後の攻撃で2死三塁のチャンスで小深田に打席が回ってくると、四球を選んで、一、三塁とチャンス拡大。続く村林の打球が左翼・増田の頭を越えると、一塁走者小深田が激走。ヘッドスライディングで逆転の本塁生還をした。2点適時二塁打で試合をひっくり返して勝利。指揮官は試合終了後のテレビインタビューで「今日はインタビューを受けるつもりはないです」と切り出した。

「小深田のミスで失点しましたけど、小深田の足がないと逆転までいけなかった。そこで村林がすごくいい演出をしてくれて、みんな最高のゲームをしてくれたので。これ以上言うと泣いちゃうのでやめます。また明日」

ミスを取り返し、3位ソフトバンクに勝利。差を1・5に縮めた。逆転CS進出へ望みがつながる1勝。「(メジャー時代の)ドジャースタジアムで打球を頭に受けて、涙腺が崩壊して涙を流して以降、涙が枯れている。悲しくなかったけど。今日は珍しく、湧いてきました」と、選手の奮闘に込み上げるものがあった。

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