テル史上最高の月! 阪神佐藤輝明内野手(24)が飛距離130メートルの特大22号ソロを放ち、完敗試合で気を吐いた。2回先頭で中日先発梅津の150キロ直球をフルスイング。左中間席まで豪快に飛ばし、名古屋の虎党も歓喜に沸いた。

「昨日の試合で点を取れなかったので、何とかしたい気持ちでした。速いボールに対して、いい角度で打ち返すことができました」

9月は自己最多タイの7本塁打。1年目に放ったキャリアハイの24本塁打にあと2本に迫った。23打点も月間最高と勢いが止まらない。さらに今月の打率は3割4分6厘。今年3月の1試合で打率5割だった状況を除けば、こちらも自己最高をマーク中だ。打撃3部門で自分史上最高の月間成績を残そうとしている。

本人も納得顔だ。「いい打撃ができている」。18年ぶりVを決めた14日巨人戦でアーチを描いた男は、優勝後も8試合で打率3割3分3厘、2本塁打、8打点と絶好調をキープしている。9回にも遊撃内野安打でマルチ安打。月間安打数も27本とし、こちらも自己最多タイだ。

月間MVPも大いに狙える位置にいる。受賞すれば、打率3割1厘、6本塁打、19打点と大暴れしたルーキーイヤーの21年5月度以来、2度目だ。それでも気を緩めず、目の前の試合に集中する。「意識せず、1本1本、1打席1打席だと思います」。残り試合はあと6。フルスイングで自己記録を塗り替え、CSに向かう。【三宅ひとみ】