CS突破の鍵は「初戦」にあり! 阪神中野拓夢内野手(27)が、18日から始まるCSファイナルステージへ闘志を燃やした。前夜にレギュラーシーズン最終戦となるヤクルト戦(神宮)を終え、5日に新幹線で帰阪。東京駅でポストシーズンへの思いを語った。

「やっぱり勢い。個人もそうですけど、そこにチーム全体がどういう雰囲気で、どういう勢いで入っていくかが大事だと思う」

三菱自動車岡崎時代は負ければ終わりのトーナメントの世界を戦ってきた。CSは過去2年出場しており、通算33打数11安打で打率3割3分3厘。昨年のDeNAとのファーストステージでは1番打者で4安打を放ち、文字通り勢いをつけた。3月のWBCでは世界一にも貢献した短期決戦の鬼。誓うは初戦必勝だ。

「社会人でも短期決戦を経験していた部分もある。1年目、2年目でCSを経験してるので、勝つ難しさも味わった。初戦でいい入りができれば、いい流れでいける。気持ちの準備は怠らずにやっていきたい」

歴史を振り返れば、阪神は初めて日本シリーズに進出した62年から、CSを含むポストシーズンの初戦は通算8勝11敗。日本シリーズに出場した14年のCSファーストステージ、ファイナルステージは初戦勝利で主導権を握り、19、22年も初戦をとってCSファーストステージ突破を果たしている。球団唯一となる日本一に輝いた85年の西武との日本シリーズも初戦は白星。言うまでもなく、はじめの1歩が勝負の行方を左右する。

二塁手として全試合フルイニング出場し、164安打で最多安打のタイトルを獲得。「張っていた気持ちを休める」と心のスイッチをいったんはオフにする。今後はチームの練習日を挟み、みやざきフェニックス・リーグに参戦予定。「徐々に状態を上げて、一番いい状態で入っていけたら」と見据えた。【中野椋】

▼阪神はポストシーズン(CSファースト、ファイナル、日本シリーズ)に計19回出場しているが、初戦に敗れた11度はすべてそのステージで敗退している。CSファーストステージには過去10度出場し、突破したのは初戦に勝った14、19、22年の3度。17年は初戦勝利後連敗して敗退した(他の6度は初戦負けで敗退)。もっとも、セの同ステージで初戦黒星から突破したのは、09年中日と17年DeNAだけ。「短期決戦は先手必勝」をデータも示している。

▼優勝した阪神にはファイナルステージで1勝のアドバンテージがある。セの過去15度のファイナルステージでは、初戦に負けてもステージ突破したケースは5度あり、うち4度はアドバンテージがあった。ただ、14年巨人と17年広島はアドバンテージがありながら、それぞれ阪神、DeNAに逆転突破を許している。それだけに阪神も初戦は必ず取りたいところだ。

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