静岡学生野球秋季リーグの閉会式が11日、静岡市・清水庵原球場で行われた。21年春以来、5季ぶり27度目の優勝を飾った日大国際関係のエース杉田健(4年)が最優秀投手賞、最優秀防御率(0.26)の2冠を達成。初の個人賞受賞となった背番号「18」は、賞状とトロフィーを手に「特に、最優秀防御率を取れた事がうれしい」と笑った。

最速152キロを誇るプロ注目の右腕。今季は5試合に先発し、無傷の5勝をマークした。リーグ制覇に貢献すると同時に、夢のプロ入りへアピールにも成功。リーグ初登板が今春と遅咲きの杉田は「アピールするにはこの秋しかないと思って臨んだ。結果を残せて良かった」と振り返った。

21日からは、神宮大会へとつながる東海大会(浜松球場)に出場。初戦で三重代表と対する。杉田は「自分が投げる試合は勝たせる自信しかない。全員で1つずつ勝って、このメンバーで1日でも長く野球をやりたい」と決意を新たにした。

○…日大国際関係の大豆生田(おおまめうだ)優輝外野手(1年)が首位打者、新人賞、ベストナインの3冠に輝いた。今春までメンバー外だったが、今季から定位置を奪取。主に右翼手として全14試合でスタメン出場を果たし、打率4割3分9厘を記録した。デビューシーズンでいきなり個人賞も受賞。「ちょっと出来すぎかな? とも思うけど、実力を発揮できて良かった」と笑顔で話した。