中日は12日、ナゴヤ球場隣接の独身寮「昇竜館」(名古屋市中川区)で26日のドラフト会議へ向けてスカウト会議を行った。立浪和義監督(54)、吉川球団社長、加藤球団代表らも出席し、ドラフト候補を85人程度に集約。

1位候補に11日の東都リーグで完封勝利を挙げた国学院大の左腕・武内夏暉投手(4年=八幡南)、同日に2安打完封した中大の右腕・西舘勇陽投手(4年=花巻東)ら東都大学1部リーグのドラフト候補6人衆を中心に14人に絞った。立浪監督は「大学生にいい投手がいて、上位予想のリストを見せてもらった。競合とかもあり、野手も欲しいので(会議までの)期間もあるので考える。(投手なら)球の力とかコントロールとか。スカウトの意見を参考にして決めていきたい」と報道陣に説明。「内野手も当然いる。捕手も人数的に欲しい。ウチのチームはドラフトで補強していかないといけない。すごく大事になる」と、本番までの約2週間で来季の新戦力を慎重に検討していく。

また、昨季はドラフト会議直前に、神宮球場での大学リーグ戦を自ら視察したが、今季は封印。昨秋のドラフト1位仲地礼亜投手(22=沖縄大)は、落合ヘッド兼投手コーチらが視察したが、それらも行わない。。松永スカウト部長は「一番いい選手を行くとなれば競合はする」と説明。19年ドラフトで3球団競合の末、交渉権を獲得した石川昂以来の重複指名を辞さない姿勢を明かした。1位候補はドラフト前日スカウト会議で、他球団の指名動向を含め最終決定する方針だ。

 

【東都大学1部リーグのドラフト候補6人衆】

◆国学院大・武内夏暉投手(4年=八幡南)185センチ90キロ、左投げ左打ち、最速153キロ

◆中大・西舘勇陽投手(4年=花巻東) 185センチ79キロ、右投げ右打ち、最速155キロ

◆東洋大・細野晴希投手(4年=東亜学園)180センチ86キロ、左投げ左打ち、最速158キロ

◆青学大・下村海翔投手(4年=九州国際大付)174センチ73キロ、右投げ右打ち、最速155キロ

◆青学大・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)、180センチ73キロ、右投げ右打ち、最速155キロ

◆亜大・草加勝投手(4年=創志学園)182センチ76キロ、右投げ右打ち、最速153キロ