ロッテが6安打1得点に封じられて敗れ、CSファイナルステージ進出に逆王手をかけられた。

0-1の初回に藤岡、角中の連打で1死一、三塁の好機をつくり、ポランコの中犠飛で同点。だが、2回以降は第1戦で9安打8得点の打線が沈黙した。今季3戦3敗のソフトバンク先発有原にポストシーズンでも屈し、吉井監督は「やっつけるつもりでいったんですけれど、また同じようにやられてしまった」と肩を落とした。

4回に先頭ポランコが四球で出塁も、安田が一ゴロ併殺。6回にも藤岡の右前打で無死一塁としたが、角中の打席でフルカウントから仕掛けた。「角中は空振り三振の確率が少ない選手なのでバットに当たるだろうと思って(走者を)走らせたんですけれど、うまくいかなかった」。三振ゲッツーでチャンスを生かせなかった。「一晩寝て力んでも実力はたいして変わらないので、いつも通り自分の出来ることを」と次戦に求めた。

16日の第3戦は引き分け以上で突破出来る。指揮官はレギュラーシーズン最終戦となった10日の楽天戦で7回無失点と好投し、2位での本拠地開催を導いた小島に中5日で先発を託した。21年のCSファーストステージは初戦先勝後の第2戦で先発。6回1/3を4失点も、チームは引き分けてファイナルステージ進出を決めた。今季こそ、勝って京セラドーム行きを決める。小島は「短期決戦になったら、打者が積極的に仕掛けてくるので、かわそうとすると、どんどん難しいピッチングになってしまう。とにかく初回から後悔しないような投球が出来るように」。強気を貫く決意だ。【鎌田直秀】

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