独特な朝ルーティンで新人王つかむ。

日本ハム金村尚真投手(23)が17日、みやざきフェニックス・リーグのソフトバンク戦に先発し6回5安打2失点、毎回の7奪三振と好投した。

1年目の今季、いきなり開幕ローテに加わり2勝。右肩痛の影響でシーズン通して活躍できなかったが、登板イニングは25回。30イニング未満で来季、新人王の資格を有している。「資格があるなら狙っていきたい。取れるならもちろん取りたい」と強い口調で話した。

タイトルを取るには1年間、戦い抜かなければならない。そのためのボディーメークの1つが“食”だ。シーズン序盤で離脱した今季を振り返り「朝は苦手だったんですけど、トレーナーと話して、ケガもしましたし、しっかり食べないとパワーが出ないということで、がっつり食べるようにしてます」。現在は牛乳を流し込んでからカレーライスに移る“朝食改革”を敢行し、スパイシーな24年を引き寄せる準備を進める。

おかげで宮崎でも“快腸”だ。同リーグ2試合に先発登板し、11イニング2失点と安定感抜群。この日は5回まで2安打無失点も6回に球数が増て2失点した。「6、7回にいくにつれ球速も落ちて来ますし、落ちてきたら低めで勝負しないと。制球を大事に、力で行かないということは、もっと感じていかないと」。今季登板4試合のうち2試合は6、7回に失点しており、疲れの出始める終盤の課題を、克服していく。

チーム最多勝の上沢がポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明し、左のエース加藤貴も国内FA権を取得。左右の柱2投手がいなくなる可能性もあり「大きな存在。埋めるなら全員でカバーしないと。その中で僕も頑張らないと」。自身にむち打ち、華麗なる2年目につなげる。【永野高輔】

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