阪神が逆転勝利でCSファイナルステージの白星スタートをもぎ取った。

リーグ1位の1勝のアドバンテージがあったため、これで2勝目。日本シリーズ進出まで残り2勝となった。

先発した村上頌樹投手(25)が投打で躍動した。3回まで毎回走者を出しながらも粘りの投球で無失点。4回に先頭小園に右越えの三塁打を許し、1死三塁から秋山に右犠飛を浴びて先制点を献上した。しかし追加点を許さず、6回1失点と力投した。打っては1-1の同点の5回、1死一、三塁の打席で、広島九里から右翼線を破る勝ち越しの適時二塁打を放ち、これが決勝打となった。

打線はルーキーの森下翔太外野手(23)がチームに流れを呼び込んだ。初回2死からは三塁線を突破する二塁打で出塁。1点を追う4回には1死から九里の甘い変化球を引っ張り、左越えの同点ソロを放った。これは17年大山以来球団2人目となるCS新人本塁打で、ポストシーズンデビュー戦に限れば85年日本シリーズ第3戦の嶋田宗彦(現1軍バッテリーコーチ)以来38年ぶり2人目の快挙だ。

6回以降で継投したリリーフ陣もリードを死守。投打がかみ合った阪神がセ・リーグ王者の貫禄をみせ、大事な初戦をものにした。