投打大車輪の“虎の村神様”で快勝発進だ。「2023JERAクライマックスシリーズ セ」のファイナルステージが甲子園で開幕。セ界王者の阪神は先発村上頌樹投手(25)が投げては6回1失点、打っては同点の5回に決勝打を放つ二刀流の活躍で、チームをアドバンテージの1勝を含む2連勝に導いた。同じくロッテとの初戦を制したパ王者のオリックスとの「関西シリーズ」が実現する可能性が92%に高まった。19日に一気の王手を目指す。

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▼レギュラーシーズンを制した阪神とオリックスの両球団がCSファイナルステージ第1戦をともに勝ち、アドバンテージ1勝と合わせて対戦成績を2勝0敗とした。日本シリーズを懸けた過去のプレーオフ、CSで2勝0敗としたチームは過去28度。唯一の敗退は17年広島(対DeNA)。27チームがそのまま日本シリーズへ進んでいる。CSファイナル突破確率は、阪神、オリックスとも96%。両軍がそれぞれ勝ち上がり、「阪神なんば線シリーズ」実現する可能性は、単純計算で92%だ。日本シリーズで関西対決となれば、1964年(昭39)の阪神-南海以来2度目になる。