中日は26日に行われるドラフト会議で1位入札を投手とすることが分かった。立浪和義監督(54)が「基本は投手です」と1位指名の方向性を示した。国学院大の左腕・武内夏暉投手(4年=八幡南)、中大の右腕・西舘勇陽投手(4年=花巻東)ら東都大学1部リーグ6人衆を中心に「今年は競合が多いでしょう」と予測。抽選も視野に最終候補を絞り込む。

今季もリーグワーストの390得点と攻撃力に課題を残して2年連続最下位となっただけに、野手強化は避けては通れない。それでも好素材の投手が多いドラフト事情を考慮。1位入札は投手が基本方針となった。ただ、指揮官も予想するように武内、西舘、広島が1位指名を公表している青学大・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)らは競合となる可能性もある。抽選で外れた場合は「後手後手に回ってしまう」と立浪監督。ドラフト当日まで他球団の動向を注視しながら、1位指名を決定する見込みだ。「東都6人衆」と呼ばれるのは、ほかに東洋大の最速158キロ左腕・細野晴希投手(4年=東亜学園)、亜大・草加勝投手(4年=創志学園)、青学大の下村海翔投手(4年=九州国際大付)。

基本戦略は1位投手だが、抽選に外れた際は、野手への方針転換も選択肢にあるようだ。その場合はENEOS・度会隆輝外野手(21=横浜)が有力候補となる。ヤクルトでプレーした度会博文氏(51)を父に持つ左のスラッガーで「打撃は素晴らしい。打者ではNO・1だと思います」と立浪監督。ドラフト会議まで1週間。最後まで情報収集に努める。

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