名城大・岩井俊介投手(4年=京都翔英)はソフトバンクに2位で指名された。

東都など関東勢が注目され続けた今年のドラフト戦線で、岩井は愛知から強烈な光を放っていた。

やや腕を下げたフォームから最速156キロの快速球を投げ込む。スライダー、フォークなどの決め球も鋭く、先発、リリーフどちらも対応できるタイプだ。

高校時代から中央球界では無名。大学でも同期の松本凌人(4年=神戸国際大付)の後塵(こうじん)を拝していたが、昨秋の明治神宮大会で好投。今春にかけての急成長にはスカウトも目を見張っていた。大学日本代表にも選出された。

見るからに腰回りが大きくなり、遠目にも好投手の雰囲気が漂うようになった。大学OBで元中日投手の山内壮馬コーチ(38)は成長に驚き「めちゃくちゃ練習する選手」と太鼓判を押す。広島のクローザー栗林良吏(27)の背中を追いかける右腕は、先輩にも負けない可能性を秘めている。

愛知県出身、182センチ・90キロ、右投げ右打ち。