ENEOS・度会隆輝外野手(21=横浜)が1位指名を受け3球団競合の末、DeNAが交渉権を獲得した。

我慢していたうれし涙が、あふれ出た。DeNA三浦大輔監督が抽選を引き当てた瞬間、抑えきれなくなった。横浜高時代、過ごした横浜の地。三浦監督からは、走攻守3拍子を評価された上で「横浜スタジアムで待ってます」とメッセージが届いた。

ENEOSでは1年目から外野手として定位置の座をつかみ、都市対抗の大舞台を経験。同大会のJR東海戦では東京ドームの右中間にアーチを描いた。

長打力は進化を遂げ、2年目の都市対抗では、東京ガスとの決勝戦で現広島・益田から右翼席へ3ラン。逆転優勝に貢献し、橋戸賞(大会MVP)・若獅子賞・打撃賞の3冠に輝いた。

今年も10日に行われたDeNAとの練習試合で「1番三塁」で出場。2度の守備機会を無難にこなし、内野守備もアピールした。

横浜では1年夏の甲子園と、2年春のセンバツに代打で出場。3年時にはプロ志望届を提出しながら、指名漏れ。3年が経ち、将来性あるスラッガーとして期待がかかる。

父は元ヤクルトの度会博文(51、現ヤクルトアカデミーヘッドコーチ)で、親子2代でのNPB入りを実現させた。15年間ヤクルトでプレーした父親のように、息の長い選手となる。

千葉県出身、183センチ、83キロ、右投げ左打ち。