阪神から6位指名を受けた大経大・津田淳哉投手(4年=高田商)は大阪市内の同大学で記者会見に臨み、「(指名の瞬間)ホッとしました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

各球団の選択終了が続く中、阪神から6番目で指名を受けた。「もう無理かもしれないと思っていました」と諦めたときに「イメージしていなかったが、子供のころファンだった」という阪神からの指名。「開幕から1軍で投げることが目標です。自信はあります。阪神と言えば津田と言われるような選手になりたい」とプロへの道が開けた右腕は力強い目標を掲げた。

大学入学時に134キロだったストレートはウエートトレの成果もあり、4年間で152キロまで高めた。ストレートには角度があり、制球力にも定評がある。今季のリーグ戦では春3勝、秋に5勝マークするなど、目標とする「負けない投手」に近づいた。

中日、阪神などでコーチを歴任し、今年から同大学で指揮を執る高代延博監督(69)は「阪神に指名され、非常にうれしい。これからは職業になる。その意識をしっかり持って、阪神のエースは津田といわれるよう頑張って欲しい」と新たなステージでのさらなる成長を期待した。

◆津田淳哉(つだ・じゅんや)2001年(平13)8月27日、奈良県大和郡山市出身。野球は小学4年で小泉ファイターズで始め、中学は志貴ボーイズに所属。高田商では甲子園出場なし。最速152キロの真っすぐを主体にカーブとの緩急が武器。関西6大学リーグでは先発、救援で40試合に登板し12勝8敗、防御率2・14。目標選手は金子千尋。大事にしている言葉は「負けない投手」。178センチ、83キロ。右投げ右打ち。