「朗希世代」で投打の柱に。ロッテからドラフト1位指名された明大の上田希由翔(きゅうと)内野手(22)が27日、東京・府中市の明大野球部施設で指名あいさつを受けた。「開幕1軍、レギュラーを狙っていければ。1年目からタイトルを何か達成したい気持ちもありながら、(将来は)トリプルスリーも目指して」と目標を掲げた。

そんな夢を抱いたのも、世代トップを走る右腕のおかげだ。佐々木朗が高校生史上最速163キロをマークした19年の高校日本代表1次候補合宿の紅白戦で対戦。「4年後にこういうピッチャーを打たなきゃいけないんだという気持ちにさせてくれた。成長した姿を見せられれば。どんな形でも対戦出来ればなと思う」。ライブBP(シート打撃)などでの対戦を熱望した。「あの時は3回振って1回もバットに当たらなかった。自分の中でも衝撃的。初めて音が鳴るボールを見た」。“朗希打ち”が空振り三振からの成長指標だ。

守備は三塁や一塁が主だが、安田、山口ら若手と定位置を争うだけでなく、「どこでも守る準備を」と内外野問わない守備力も養う覚悟だ。走攻守で主力となることを決意し、吉井監督から贈られたサインボールを力強く握った。【鎌田直秀】

▽ロッテ高橋編成管理部長(指名あいさつを終え)「チャンスに強くて広角にも打てますし、長打もありますので、うちにはピッタリじゃないかと思っています。将来はクリーンアップでチームの中心になってほしい。(明大の)キャプテンですし受け答えもしっかりしていますね」

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