大勝発進の中、阪神岡田彰布監督(65)は森下翔太外野手(23)にチクリとくぎを刺した。

初回1死一塁。1ボール2ストライクから一塁走者中野がスタート。ただ、森下は低めの直球を見送り「三振ゲッツー」でチェンジとなった。試合後、岡田監督は「(サインは)盗塁、盗塁。振らんからや、森下が」と説明。追い込まれていたシーンでスイングをかけなかったことに、あきれた表情だった。

森下は、その後の3打席も凡退し、5打席目でシリーズ初安打となる中前打。「ボールばっかり振ってるやつも最後1本出たしな。ストライク見逃してボールばっか振って。あんだけ言うたのに、1人なあ」と指揮官。「3打席目で代えたろうか思った。またな、泣いたらあかんから。きょうは辛抱したよ、初戦やから」と奮起を促した。

森下は9月29日のDeNA戦(横浜)でチャンスで凡退すると、ベンチで涙を流すシーンがあった。

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