オリックスが誇る救援陣が完全投球リレーでがっちりとリードを守った。宇田川、山崎颯、小木田の「小木田世代」が同じ98年生まれの山本の借りを返して快勝につなげた。

先発の宮城からマウンドを受けた宇田川が7回から登板。先頭の佐藤輝を直球で空振り三振に抑えると、ミエセスからも三振を奪うなど1回無安打2奪三振。「中軸に僕が行く意味をシーズン中に監督さんに言われていた。期待を裏切らず、3人で抑えるという気持ちだった」と期待通りの働きで直後の攻撃につなげた。

8回にはリーグ制覇時の胴上げ投手の山崎颯がマウンドに上がった。セCSのMVP木浪を一ゴロに打ち取るなど3者凡退。9回は今シーズンプロ初勝利を手にするなど飛躍を遂げた2年目小木田がマウンドへ。「今シーズンやってきたことをただ出すだけだと思っているので、いつも通り入っていきました」と落ち着いて3人で片付けた。

3人は山本と同世代。宇田川が言い出した「小木田世代」はファンにも浸透する。山崎颯は「なかなか3人で投げるのも珍しい。仲の良い同級生なので、3人で締められたのはうれしい」とニッコリ。最後を締めた小木田は、初戦で6回途中7失点と本来の姿を見せられなかった仲間の借りを返し、「由伸がああいった形でやられてしまったので、こうやって3人で抑えられたのは本当に良かった」と喜びをかみしめた。若い世代が1つになり、快勝へ導いた。日本一連覇へ、頼もしいブルペン陣が控える。

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