中日高橋宏斗投手(21)が2日、来年2月1日の全開キャンプインを宣言した。ナゴヤ球場で行われた秋季キャンプで調整し「2月1日に一番いいパフォーマンスができるように仕上げていきたい」と早くも3カ月後を見据えた。

3月に最年少で侍ジャパンに選抜され、WBC優勝に貢献。シーズンは25試合登板で146イニングを投げ、3年目で初めて規定投球回数をクリア。プロ初完封を含む7勝11敗、防御率2・53だった。防御率こそ昨季を下回ったが、7勝と145奪三振はキャリアハイ。中日の規定投球回数到達者3人はリーグ最多で、柳、小笠原とともに投手陣の柱へと成長した。「この立場になって開幕を迎えるのは初めて。160、170イニング投げれるためにやっていきたい」。2年連続最下位から巻き返しを図る来季、けん引役として自覚は高まっている。

高橋宏が春季キャンプインを万全で迎えた先には、プロ4年目で初の開幕投手も浮かび上がってくる。柳、小笠原に加えベテラン涌井、左肘手術から復帰する大野雄も控え、終盤に右肘手術から復帰した梅津らライバルは多い。「先発6枚に入ることに実力がいる。競争に勝てるようにしたい。(開幕投手を)決めるのは僕たちじゃない。評価されるところに自分自身がアピールできていければ、投げるポジションはついてくると思う」。昨オフから弟子入りした3年連続沢村賞のオリックス山本は、高卒5年目で開幕投手を務めた。「すごいと思う」。師匠越えも視野に入れる「2・1」をにらんだ。【伊東大介】

【関連記事】中日ニュース一覧