中日梅津晃大投手(27)が5日、バンテリンドームでの秋季キャンプでシート打撃に登板し、5回打者18人に2安打無失点の好投でアピールした。8649人のファンが見守る中、最速は151キロ、打者のバットも折った。5三振を奪った右腕は「ゾーンでファウルを取れたり、直球で空振り三振もあった。崩れずに修正することができた。フォークで三振に取ることもできた」と汗を拭った。

昨年3月にトミー・ジョン手術を受け、今年8月末に戦列に復帰。9月には3年ぶりの白星をつかんだ。来季の飛躍が期待され、この秋はその土台作り。「疲労がたまっている中で、自分の体をコントロールして試合を作ろうと(投げられた)」。先発ローテーションに戻るため、故障前のフォーク復活をにらんでいる。「(今年は)左打者の足元に行くことが多かった。シンカー気味に落ちるフォークを勝負球として使えるようにしたい」。右打者用のスライダーと対になる左打者用の武器で、この日は宇佐見から空振り三振も奪った。

立浪監督も「1シーズン投げれば結果を出せるだけのポンシャルのある投手」と、好投に目を細めた。来季の開幕投手は春季キャンプ、オープン戦を経て決める方針。指揮官は「ローテーションが決まってるわけでもないし。先発候補もたくさんいる。そう(開幕候補に)なってもらえるように期待はしてます」と続けた。柳、小笠原、高橋宏に、ベテラン大野雄、涌井、2年目仲地らとのローテ争い熾烈(しれつ)。背番号18が完全復活へと加速を続けていく。【伊東大介】

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