38年ぶりの日本一から一夜明けた6日、阪神岡田彰布監督(65)が大阪市内の阪神電鉄本社で杉山健博オーナー(64)へシーズン終了の報告を行った。会見後の囲み取材で日本シリーズよりCSの方が重圧がかかっていたことを明かした。一問一答は以下の通り。

 

-ビールかけは予行演習(リーグ優勝)と本番(日本一)と。昨日は

「なあ、うまなったなあ。痛かったもんなあ、泡が。あとでみたんやで。ニュースみたらな」

-コツがある

「知らん(笑い)。俺はそんなかけてない。俺は逃げてただけや(笑い)」

-胴上げも

「おお、なんか(リーグ優勝時より)上がってるような気がしたな」

-選手からビールをかけられて、どんな思いで

「勝ったことによって、ああいうことができるわけやから、それはもう。誰がかけたとか、関係ないし」

-終わった後もにおいなどが残るのか

「シャワー浴びたけど、残るやろなあ。わからんわ。自分では落としてるつもりやけど、1回やってみたらええ、そんなの。家でビールかけたらいい」

-一番日本一を実感した瞬間は

「うーん、だから、シリーズな、7試合になったけど、シリーズの雰囲気がねえ、これははっきりゆうて、一番しんどかったのはCSファイナルよ。ピッチャー、先発の村上なんかも、伊藤にしても、ファイナルが一番悪かったもんな。大竹にしてもな。これは、こんだけ開いて、10何ゲーム(11・5ゲーム差)空けて、そこで今度、シリーズ行けんかったらね。そっちのほうがきつかったな、プレッシャーかかったんやね。1つでも負けると、流れが変わるのも怖かったし。そこで勝ち抜いて、シリーズはね、本当に、最終的に日本一になれたんだけど。はっきり言うて、いい関西ダービーというかね、久しぶりのね。はっきり言うて、勝ち負けは度外視してたよ」

-いい野球を見せたいと

「そうそうそう。若いチームが日本シリーズまで来たわけだから。まさかこの11月にみんなの力で日本シリーズを戦っているなんて、俺らも予想していなかったし、そういう意味ではここまで来て絶対に勝たないといけないとか、何勝何敗とか、そういうのは何にも意識しなかった」

-オーナーとはどんなやりとりを

「暗い話はないわ。ええ話ばっかりや」

-改めて来年お願いしますと

「いやいや、それは言われてなかった」

-来季の話で膨らみがあるチームと言っていた

「当然、新しい力が必要よ。同じメンバーでは戦えないよ。そこの上積みやな。そやな。まあだから、今年も即戦力というか、ピッチャーを取ったからそこは上積みができるかもわからないけど、あとはやっぱり野手やな。野手で若いので、11月の秋(安芸)のキャンプで、そのへんは何人か鍛えて1軍の戦力をつくらなあかんわな。野手の方で」

-他球団はFAやトレードが始まっている

「そんなんは全然、眼中にないよ。FAとかは」

-昨年の今ごろは「(西武をFAした)森いらんわ」と言っていた

「おーん、いらんやん。そんなん」

-高卒のレギュラー野手が長年出ていない

「見とったら、ほとんど高校の選手はあれやん、(くじで)負けてるんだよな。上位、1位とかでな、おーん。昨年は(浅野で巨人に)負けて(森下を指名して)よかったかも分からんけどな(笑)負けたおかげかも分からん、おーん」

-前川とか

「だからケガとかね、ケガで練習できないとかな、そうなってくるとなかなかチームの戦力ならんよ、はっきり言うて、前川なんかもなあ。今年は途中からでもね、このまま1軍で定着できるなあ思たけど、やっぱりケガとか、あれはまあ発熱からやけどな、あいつもなあ。体の強さっていうかな、結局は。やっぱりな。長引く選手はやっぱりそないして戦力なられへんよ」

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