日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)の事務折衝が8日、都内のNPB事務局で行われた。

選手会は、FA権の取得に必要な登録日数の短縮に関し、新たな提案を行った。現行の国内7年または8年、海外9年から国内外一律6年とすることを求めてきたが、森忠仁事務局長は「多少、譲るところは譲って」と話した。詳しい年数は伏せたが、現行年数と国内外一律6年との間の年数を新たに提案したようだ。

ただ、実現への感触を問われると「なかなか厳しいな、というところはあります。魅力ある野球界というところは同じ意識。立場によって、その魅力あるというところが違うと思う。お互い、議論していかなきゃいけない」と慎重だった。

FA移籍に伴う人的補償の廃止は、引き続き求めている。

先発即抹消となる投手に登録日数を加算する「先発特例」についても議論。森事務局長は「特に問題にするところは、そんなになかった」と、来季からの導入に支障はない見通しを示した。

支配下選手が簡単に育成契約になる問題や、WBC出場選手の契約更改時の補償についても話し合った。