甲子園100周年の当日は伝統の一戦! 日本野球機構(NPB)は8日、セ・リーグの来季日程を発表した。

甲子園が8月1日に開場100周年を迎えることに際し、球団としての強い要望もあり、他球団の了承を得た上で8・1巨人戦の実施が決まった。3月29日の開幕戦は東京ドームでの巨人戦に決定。球団初のセ・リーグ2連覇へ、節目節目で新生阿部ジャイアンツに胸を貸す。

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甲子園が開場100周年を迎える来季8月1日の節目に、巨人との伝統の一戦が組み込まれた。NPBが8日、24年セ・リーグの日程を発表。巨人とはプロ野球が創設された1936年以来、ライバルチームとして長年しのぎを削ってきた。阪神、聖地にとっての一大イベントを盛り上げるにふさわしい相手といえる。

阪神は8月の全国高校野球選手権大会の日程を確認した上で、今年5月に実施されたセ・リーグの理事会で「8・1」に甲子園での主催ゲームの実施を要望した。球団事業本部・営業部の大西邦佳部長(50)は「8月1日が甲子園の誕生日。球場と我々は一体みたいなものですから、何とかして夏の甲子園の前に(試合を)入れたいという強い思いがありました」と説明した。

主催ゲーム実施の了承を得て、セ・リーグの営業担当者会議で大西部長は「ぜひに伝統の一戦ということで、ジャイアンツさんと組ませていただきたい」と異例の要望を申し出た。「各球団さんにご賛同とご協力をいただいた上で、実現したという次第です」と経緯を明かした。

100周年を盛大に飾るイベントについて、大西部長は「これからふさわしいイベント、演出を検討していきたい、固めていきたいなと思っております」。当日は7月30日からの巨人3連戦での3戦目となるが、「(イベントは)3連戦のパックでやるにしても、1日だけにしても、『8月1日』に一番重点を置いて組み立てていくことにはなってくるかと思います」。

一方、3月29日の開幕戦は東京ドームでの巨人戦に決定した。セ・リーグは2年前(22年)のAクラスが本拠地開幕権を持つが、当日は高校野球のセンバツ大会が開催される。近年開幕カードが組まれていた京セラドーム大阪は同球場を本拠地とするオリックスがパ・リーグの規定で3年前(21年)にAクラスに入っていたため、阪神が同権利を辞退することになった。

来季は節目節目で伝統の一戦が実施される。セ界王者&日本一の「岡田阪神」VS新体制の「阿部巨人」が24年、球界を熱く盛り上げそうだ。【古財稜明】

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