阪神佐藤輝明内野手(24)が「若侍」を足掛かりに、WBCへのステップアップを目指す。激闘の日本シリーズを終え、早くも次なる戦いへ。数日の休養期間を経て9日に出発し、宮崎で行われている侍ジャパンの秋季キャンプに10日から合流する。

「選ばれたからにはしっかりと。年齢制限はありますけど、日本代表なんで頑張りたいです」

今回は24歳以下、または入団3年以内が参加資格(オーバーエージ3人)という若手の編成で「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(16~19日、東京ドーム)を戦う。そこで存在感を示し、公式戦でも実績を積めば、来秋のプレミア12や26年WBCでのフル代表入りも見えてくる。「やっぱり結果を残すのが一番じゃないですか」。背番号8も虎視眈々(たんたん)と大舞台を狙っている。

ジャパンを指揮する井端監督の期待も大きい。今大会では同学年の牧(DeNA)が4番で起用されるが、佐藤輝もクリーンアップを任される可能性がある。阪神同僚の森下とともに、日本シリーズでの経験も生かす。野手では年上組。リーダー役も期待されそうだが「牧がキャプテンに就任したらしいんで、それについて行きます」と自然体で笑った。

今季は2軍落ちも経験しながら132試合に出場、24本塁打、キャリアハイの92打点をマークした。侍ジャパン入りで今秋は阪神秋季キャンプには参加できないが「また違うものを得られると思う」。

井端監督は阪神勢には、調整期間を経た上で12日の練習試合・広島戦に出場させるイメージだ。すべての経験を成長の糧にし、26年WBCでは侍ジャパンの主役を目指す。【高垣誠】

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