中日からドラフト6位指名を受けた東邦ガス・加藤竜馬投手(24)が10日、名古屋市・東邦ガス本社で指名あいさつを受けた。50メートル5秒9の俊足で、小学生時代は陸上クラブから助っ人指名されるなどスポーツ万能。現在最速154キロだが、「165キロ」を目標に掲げ竜投を支えることを誓った。

加藤竜はまさにスポーツ万能のアスリートだ。軟式野球に打ち込んだ小学生時代には地元陸上クラブから短距離選手として助っ人出場を依頼された。大阪偕星学園3年で野球部引退後に、部員4人で名門、立命大アメリカンフットボール部のセレクションを受け、40ヤード走でダントツの数字を記録。1人だけ合格し、特待生として勧誘された。ゴルフ練習場ではドライバーでドラコンプロ級の飛距離340ヤードを計測。「投げるにあたって、爆発的な力は生かされてるのかなとは思います」と胸を張った。

高校3年から本格的に投手を始め、大学2年から投手1本。「中継ぎでも抑えでもピンチの場面で、自分がマウンドに立てば会場が沸いてくるような、期待される投手になりたい」。身長185センチ、体重99キロ、右手の握力72キロ。パワー右腕。スポーツの申し子が、まもなく竜戦士に加わる。【伊東大介】