巨人が「クッタクタ」キャンプを打ち上げた。宮崎秋季キャンプ最終日の14日、阿部慎之助新監督(48)が、オフを前に呼びかけた。「1日たりとも野球のことは忘れないでくれ。毎日不安に駆られてくれ。不安だからこそ、行動に移してくれ。毎日、不安を多少でもいいので、解消して1日を終えてほしい。その繰り返しのオフにしてほしい」と思いを口にした。

新監督として迎えた初のキャンプは、刺激的な変化で濃密な練習を展開した。「体内時計をぶっ壊す」と午後練習を試験的に導入。さらにランチタイムを1時間設定してメリハリをつけた。侍ジャパン合流前の秋広には密着マーク。捕手、内外野問わず、声を掛け助言を送った新監督自身も「クッタクタ」。でも育成の中田歩に「こんなに変わるんだなっていうくらい変わってくれた」と、成長が何よりもうれしかった。

自己採点はけが人2人が出たことを差し引いて「98点」とした。「下手くそになるのは簡単。うまくなるのは難しいんだけど。うまくなって、実力つけて、お金が稼げる世界だからね」と飛躍を待ち望んだ。【栗田成芳】