明治神宮大会は15日に開幕する。各連盟を勝ち抜いた11校が競う大学の部は、投打にタレントをそろえる青学大(東都大学)が優勝候補の筆頭だ。全日本大学選手権に続く2冠を目指す。総合力のある慶大(東京6大学)が対抗馬になる。春4強の富士大(東北3連盟)、粘り強い上武大(関東5連盟)、投手力が高い天理大(関西5連盟)も頂点をうかがう。

 

【展望】

青学大はドラフト1位コンビ、常広羽也斗(4年=大分舞鶴)下村海翔(4年=九州国際大付)の両右腕の存在が大きい。春は交互に2試合ずつ先発して試合をつくった。野手にも中島大輔外野手(4年=龍谷大平安)西川史礁外野手(3年=龍谷大平安)佐々木泰内野手(3年=県岐阜商)ら大学トップ級が並ぶ。

慶大は今秋3冠王の栗林泰三(4年=桐蔭学園)とソフトバンク3位指名の広瀬隆太内野手(4年=慶応)が引っ張る強力打線。今秋6勝無敗のエース外丸東真投手(2年=前橋育英)の安定感も光る。唯一、初戦から決勝まで3日連戦になるため、投手陣の踏ん張りは不可欠だ。

上武大は日本ハム2位指名の進藤勇也捕手(4年=筑陽学園)が攻守に引っ張る。厳しい代表決定戦を9日まで戦っており、ブランクがないのが吉と出るか。

天理大は本間悠貴投手(4年=大冠)や、全日本選手権でノーヒットノーランの真城翔大投手(4年=高知商)らハイレベルな投手陣で日本一に挑む。

選手権で3勝し、4強入りした富士大は強力投手陣に加え、打線も下級生の台頭で厚みを増した。

大商大は西武2位指名の上田大河投手(4年=大商大高)、渡部聖弥外野手(3年=広陵)と投打に注目選手を擁し、悲願の全国制覇へ強く意気込む。

日体大(関東5連盟)と東農大北海道オホーツク(北海道2連盟)は今年も投手層に厚みがある。

20年ぶり優勝を狙う日本文理大(九州3連盟)と春8強の中部学院大(東海3連盟)は地力が高く、接戦に強い。前回大会の快投で名を売った環太平洋大(中国・四国3連盟)の徳山一翔投手(3年=鳴門渦潮)にも注目だ。