上武大(関東5連盟第1)は富士大(東北3連盟)に完封負けで2年連続初戦敗退を喫した。

日本ハムドラフト2位の進藤勇也捕手(4年=筑陽学園)は富士大の先発、佐藤柳之介投手(3年=東陵)の伸びのある直球と変化球の緩急をつけた投球を捉えることができず。1打数無安打2四球で大学最後の試合を終えた。「(最後と)あまり実感がないというか。この4年間がこの試合で終わったというのは、悔しいですね、やっぱり…」と、悔しさをにじませた。

大学最後の試合で「1球の重み」を痛感した。失点は2回の1点だけ。4投手をリードし、最少失点で切り抜けたが、上武大打線がわずか3安打と沈黙した。谷口英規監督(54)は「センター返しでコンパクトに、と言っていたけど意識が少なかったですね」と、相手投手に脱帽。進藤は「1点というのは…重みを感じさせられました」と、声を振り絞った。

3年秋から主将に就任し、常に先頭に立ってチームをリードしてきたが、あらためてこの4年間を振り返り、「キャプテン…きつかったです」と、最後に本音をポロリ。「進藤のチーム」と言われる中、秋はチームメートが奮起。リーグ優勝、関東大学野球選手権大会優勝、そして神宮大会にまでたどり着いた。「キツいことはたくさんありましたが、野球もそうですが人として成長できたのが大きかった。チームメートを支え、支えられたキャプテンでした」と、感謝。この4年間に胸を張った。

これからはプロの世界が待っている。「応援される選手になりたい」。大学4年間の経験を胸に、新たな世界に挑む。