阪神は19日で、高知・安芸での秋季キャンプを打ち上げる。若手選手を中心としたキャンプで、岡田彰布監督(65)は日本シリーズ終了後の第3、第4クールに参加した。18日の指揮官の一問一答は以下の通り。

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(開口一番)「なんでこんなにさぶいんや」

-明日でキャンプも終わるが、だいたい選手は見られたか 

「いや、だいたいわかった。わかった」

-きょうは井坪を見ていたが、何か声をかけたのか

「井坪? いや、かけてへんかけてへん。あれやろ。戸井やろ。なんかスロー(イング)がなあ。だから、きょうはちょっと。きのうノック見たからなあ。守備位置ついとったんでなあ。いつもブルペンにいくから。ノックの時間が上なあ。見てないからな。ほんで、きょうちょっとな。スローイングが悪い思うて。きのうショートで受け取ったやんか。なんか送球が悪いから。ほんできょうは上におったんよ。きょうはブルペンにいかれへんからと。ノック見るわ、いうて。ちょっとなあ」

-スローイングがスムーズじゃないから

「やっぱり、足の向きが悪いんよな。ちょっと開いて投げとるから余計にあれよな、シュート回転してなあ」

-教えたら直るか

「いや、それはもう積み重ねやからな。そら小幡なんかと一緒に守ったら余計になあ。目立つよな。しゃあないけど」

-戸井と井坪をじっくり見るのは初めてだと思うが印象は

「印象というか、まだそらなあ。なんていうか変えるじゃなしに、まだ自分のなあ、スタイルでいいと思うよ。まだ1年目だからなあ。プロ入って、はい、すぐこう打ちなさいとか、ちょっと違うしな。今まで、それでプロ入ってきたんやから。あそうやろ。1年目は、そら俺はファームの時(2軍監督)から(コーチに)なにも言うないうたよ。そのスタイルを見てスカウトはとってきたわけやからな、結局は。まあ、壁にぶち当たって打てんようになったら選手は聞いてくるよ」

-ランチ特打で野口と前川。野口は飛ばしていたが

「なあ。寒いからアカンやろうな、と見とったら…上からなあ。えらいなあ。拍手いっぱいもうてたよな」

-土曜日ということでメニューを組んだのか

「いや、違う違う。俺、そんなん決めてないよ。俺がメンバー決めてないよ、そんなん」

-野口の飛距離は持ち味

「持ち味というかそらもうあんなん。持ち味飛ばせるわけちゃうからのう。だからリストワークとかええから飛ぶんやろな。スイングの強さとか速さとか。飛ばせ言うてもみんながみんな飛ばされへんやん」

-下村が投げた。7回途中2失点

「あ、そう? 先発したん?」

-見てみないと分からないが、キャンプは1軍か

「いやそら、分からへんよ。見られへんやん、そんなん(笑い)。まだ分からへんやん、入るかどうか、入団発表してないのに」

-ドラ1は注目されると思うが、どんなオフを過ごせば

「いやどんなオフって、今なんかみんなやるんやろ、ちゃんと。入団発表の時にトレーニングコーチがこういうメニューやれとか、たぶん契約したら、トレーニングコーチとかがメニュー渡すよ。こういうことをやってこいいうのはな、そら。合同自主トレも先やるわけやからな、新人は。どんなことじゃないよ、そら。こんなことやってくださいいうことやろ」

-森下は今日の試合に出てないが

「なんで」

-決勝が決まったからか

「違うやん、膝にボールが当たったからやろ。今日もう報告あったよ、朝に、出ませんいうて。まあ、そんな大したことないらしいけど」

-明日の決勝は大丈夫か

「いや、知らん。そんなん、だって俺見てないんやから。報告だけやから。まあ明日のために今日出えへんかったんちゃうか」

-今日の練習か

「昨日やろ。スライディングした時言うとったなあ。ボール当たった、低めのボールが当たった。昨日は試合出とったからなあ、結局。3回も塁出とる言うとったけど。まあ決まったからやろ、2勝したからなあ。まあ1勝1敗やったら出やなあかんわなあ」

-彼はああいう舞台で打つ

「まあ、目立つっていうか、どっちかいうたらもうちょっとコンスタントにな、目立ついうけども、ええ時と悪い時の差が激しいからな、だから余計目立ついうことやろ。もうちょっと普通にコンスタントに打ってくれた方がええわ。そこでパッとハマったらええけどなあ、それが悪い方に当たってみいやその期間が」

-やっぱり打率か

「いやー、まあそれは、今のあの数字じゃあかんよな」

-1、2年目で変わらないといけないところ

「そら変わらなあかんよ。だって最初の方は1割台やったやろ? 試合つこてる時」

-このオフで注文をつけるとしたら

「いやいや、オフ言うてもお前、練習もけえへんしなあ、あとは夢中でやるしかないわけやんか。それは注文ていうか、もう1年間やったらわかるやろな、自分の課題いうかな、確実性をな、もっと出さなあかんいうかな、あの打率じゃあかんよ。やっぱりな」

-相手チームも研究するでしょうし、それを乗り越えていかないと

「まあそれはそういうことやけどなあ。研究ていうか、まだまだ自分のなあ、中はできてないと思うで、そら自分なりには、自分のスタイルていうかな、無我夢中で1年やってなあ、そらお前、2軍とかも全然あかんでいったわけやからなあ、まだそら自分では確立されてないわけやんか。プロ野球選手としてなあ」

-節目節目で監督からコーチを通じて言った時は効果があったか

「そんないつもいつも一選手に言われへんからのお、そんな言うて打つんやったら、『わかれ』と思うけどなあ。言うてることはほとんど一緒やねんで、そんなもん。別に変わったこというてないやん。また悪なったらこんなんなってるでって、いうことやんか。それを悪ならんようにせんとあかんわな。ええ時はあるわけやから。それの期間を長くせなあかんわな。そら1年間長いんやから、シーズン。ちょっとくらいの波はみんなあるけど、あまりにも波が大きすぎるわな」

-確率性が上がってこれば自然と長打も増える

「それは率よ、率。当たったらいうんじゃなしにな。まずヒット打つ確率を高くする、打率を上げるいうことやろなあ」

-ボール球を振らないように、練習の積み重ねで改善できるか

「いや、練習ではなくなれへんよ。練習でボール球打てへんやん。練習はストライクでも見送ってるやん、しんどなったら。そういうことやん」

-試合の中で

「そら試合の中や。打ちたい打ちたいでボール球振るんやったら、そんなんみんな打ちたいんやで。当たり前やん、だからボール球振るとか、そんなん言い訳になれへんわな。そら、みんなヒット打ちたいわけやからのう、打席の中で。そこでどれだけボール球を辛抱できるかということやろ、結局は。そら、みんな打ちたいわのう、打席に立ったら。2軍のやつでも打ちたいわ」

-明日は侍ジャパンの決勝。いい報告がほしい

「まあ、別にそんなええ報告いらんよ。俺に報告してどないなるんや。優勝したて報告、別にいらんやん(笑い)」

-キャンプに来ずに行っている。自分の中でいいものを持って帰って欲しい

「そうそう、そういうことよ。それが一番残念なわけやからな、キャンプ来れんかったっていうのが。森下だけちゃうけど(笑い)」