慶大(東京6大学)が春日本一の青学大(東都大学)を下し、19年以来4年ぶり5度目の優勝を果たした。堀井哲也監督(61)は「リーグ優勝はホッとした感じでしたが、今回は本当にうれしいですね」と喜びを語った。

両先発投手の好投で、7回まで無得点。試合が動いたのは8回だった。慶大は相手の連続失策で出塁。1死一、二塁とすると、6回から登板していた阪神ドラフト1位の青学大・下村海翔投手(4年=九州国際大付)が制球を乱し2者連続四球の押し出しで先制した。1死満塁でソフトバンク3位の慶大・広瀬隆太内野手(4年=慶応)がカウント1-0になると、青学大は広島1位の常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)に交代。それでも広瀬は「まっすぐがすごく早いので、そこにしっかり合わせていこうと思った」と落ち着いて右犠飛を放ち、追加点を奪った。

投げては先発の外丸東真投手(2年=前橋育英)が5安打完封。「僕の投球というよりチームが勝ったことがうれしい。低め、コースに丁寧に投げようと思った」と振り返った。

夏の甲子園では慶応高が日本一に輝くなど、2023年は慶応イヤーになった。

▽慶応・小宅雅己投手(2年)(今夏甲子園優勝投手。慶大の試合を観戦し)「本当に今年は慶応の年かなと。ピッチャーが良いと流れが良くなると思うので、自分ももっといいピッチャーになりたい」

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