日本ハム吉田輝星投手(22)とオリックス黒木優太投手(29)のトレードが24日、両球団から発表された。

吉田は18年に金足農(秋田)のエースとして夏の甲子園に出場。最速150キロの速球を武器に準優勝に導き「カナノウ旋風」と呼ばれた。同年のドラフト1位で日本ハムに入団した。

4年目の昨季、主に中継ぎとして51試合登板と台頭したが、今年は先発3試合で白星なし。21日に、今季から400万円減の年俸1600万円で契約を更改したばかりだった。吉田は日本ハム球団を通じ「ドラフト1位でファイターズに獲得してもらって、5年間優勝に貢献するような活躍ができず申し訳ないですし、すごく悔しいです。たくさんの方々に支えられて感謝しかありません。ファンの皆さん応援していただいて、ありがとうございました」とコメントした。

黒木は立正大から16年ドラフト2位でオリックス入団。1年目に55試合に投げたが、右肘故障に苦しんだ。今季は12試合に登板した。今季年俸は3000万円。「突然のことで驚きましたが、必要とされた環境でプレーできるということは野球人としてうれしいことだと思いますので、今は素直に受け止めて新天地で頑張ろうという気持ちになっています」とコメントした。(金額は推定)

◆吉田輝星(よしだ・こうせい)2001年(平13)1月12日生まれ、秋田県出身。小3から天王ヴィクトリーズで野球を始める。金足農では1年夏からベンチ入り。3年夏は、秋田大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝ち。決勝では大阪桐蔭に敗れたが、金農旋風を巻き起こした。18年ドラフト1位で日本ハムに入団。今季は3試合に登板して0勝0敗、防御率9・00。175センチ、84キロ。右投げ右打ち。

◆黒木優太(くろき・ゆうた)1994年(平6)8月16日生まれ、横浜市出身。小2で野球を始め、橘学苑では1年秋から遊撃手でベンチ入り。2年秋から投手に転向。立正大では1年秋から東都2部リーグ戦に登板し、2年春は4勝で2部優勝に貢献。大学通算16勝を挙げ、16年ドラフト2位でオリックス入団。1年目に55試合で6勝3敗2セーブを記録したが、19年に右肘のトミー・ジョン手術を行い、育成契約に。20年オフに支配下に復帰した。今季は12試合で1勝5敗、防御率6・58。179センチ、85キロ。右投げ左打ち。