ヤクルトの公式マスコットつば九郎が25日、神宮で行われた「ファン感謝DAY2023」で球場全体を得意のフリップ芸でざわつかせた。

午前10時半から始まった年に1度の祭典には、2万9770人のファンが集まった。午前中は「初勝利&初ホームラン ヒロイン講習」や「選手グルメ 食レポ対決」などで盛り上がり、午後は「綱引き対決」や「スタンドかくれんぼ」「借り人競争」が行われ、選手たちの奮闘にファンも笑顔があふれた。

つば九郎が場内をざわつかせたのはエンディング。この日のMVPの発表を任されると、最初にスケッチブックに手書きされていたMVP受賞者は「さちやくん」。その瞬間、グラウンド上に勢ぞろいしていた高津監督らヤクルトナインと場内のファンは失笑ムードとなった。

おそらく「さちやくん」とはオリックスからFA宣言し、この日の午後3時に日本ハムが獲得を発表した山崎福也(さちや)投手(31)とみられる。ヤクルトも争奪戦に参戦していた左腕の名前を、日本ハムの獲得発表リリースから13分後にイジる高等テクニックで、らしさを発揮したつば九郎。直後に本当のMVPは「やまさきこうたろうくん」と奇しくも同じ“山崎”姓でファン感謝DAYを盛り上げた山崎晃大朗外野手(30)を選出した。

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