新庄流パフォーマンス伝授!? 日本ハムの新入団会見が26日、初めてエスコンフィールドで行われた。新庄剛志監督(51)は、注目の選手に189センチの大型内野手、育成1位の京都国際・浜田泰希(17)を挙げた。高校まで外野手も、球団では遊撃手としての適性を見定め内野手登録。現役時代の新庄流パフォーマンスにあこがれる浜田に、指揮官は選手として結果を出せば、という条件付きでの極意継承を示唆した。

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“新庄アンテナ”が最も強く振れたのは、育成1位の浜田だった。指揮官は「でかい、190センチ近いあのショートの子、面白いねえ」。メジャーでもプレー経験のある新庄監督。「1人メジャーにいますよね。190センチぐらいで。その選手みたいになってくれたら面白いっすね」。日本では遊撃手は比較的、小柄で小回りが利く選手が多いが、メジャーではレッズの196センチのドミニカン遊撃手、デラクルスら大型選手もいる。指揮官の中で新たな夢がふくらんだ。

キャラクター性も抜群だ。会見で浜田は「目立つのが好き。テレビとかで見ていて新庄監督と性格が合うかなと思いました。監督みたいなパフォーマンスとかも将来やってみたい」。札幌ドーム天井からの登場、ゴレンジャー、ダースベーダーなど現役時代、多くのパフォーマンスでわかせた指揮官は「できない、できない」と苦笑いした後に「パフォーマンス先行ではダメ。野球の実力を見てから」と相応の結果を出してからの伝授を、ほのめかした。

球団としてもダイヤの原石と期待している。大渕スカウト部長は「ロマン枠」と説明。この夏まで外野手だったが担当スカウトからの「実はショートができる」という、独自の情報を頼りに、昨年からひそかに追い続けてきた。粗削りの大型スラッガーでツボにはまったときの打球速度、飛距離が魅力。同部長は「意外と手先が器用で、この身長のショートとなればこれまでのプロ野球にいない、特別な選手になる」。発想豊かな新庄監督のもと、ビッグな才能を花開かせる。

高校時代に監督から「お前は思考が足りない」と指摘され、思考を歯垢(しこう)と間違え「はい、毎日歯を磨きます」と応えるなど、独特な対応力? も指揮官をほうふつとさせる。背番号は新庄監督の背番号を3つ並べた111、名前の読みは「たいき」。新庄流指導で、次代の大器を育てあげる。【永野高輔】

▽育成3位加藤大(同姓左腕の加藤貴之について)「本当に安定感がある。自分は制球が良くない。大事な時に任されるような投手になりたい」

▽育成2位平田大樹(新庄監督と会って)「身長は同じらしいんですけど、全然大きいなって。肩幅の広さにびっくりしたので、自分も新庄監督のような人になりたい」

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