幸せいっぱいの日本一報告行脚だ。阪神岡田彰布監督(66)やナインが27日、本拠地甲子園のある西宮市、隣接する尼崎市で市民と38年ぶりの歓喜を分かち合った。近本、坂本、佐藤輝、才木、村上の兵庫県出身者も参加。甲子園球場から専用車で出発すると、まずは午後12時30分から尼崎市の「あましんアルカイックホール」で開催の「阪神タイガースリーグ優勝及び日本一報告」に登場した。

23日に優勝パレード、25日にはファン感謝デーが行われ、祝福と感謝に包まれる日々。岡田監督は「(疲労は)全然大丈夫。勝つと大丈夫」と一蹴し、約1300人の尼崎の阪神ファンを笑わせた。

午後2時からは西宮市の六湛寺公園で開催された「阪神タイガース日本一西宮市民報告」に参加。岡田監督一行を約3000人の市民が出迎えた。西宮市民だという坂本は「どっかで見かけることがあるかもしれませんが、そっとしておいてください(笑い)」と笑わせ、才木も「僕もこのへんチョロチョロしてるんで、見かけた方は僕と一緒にチョロチョロしてください」と沸かせた。

23日の優勝パレードは大阪市の御堂筋と神戸市の三宮で開催されたが、超地元といえる西宮市や尼崎市と直接触れ合う機会はなかった。岡田監督は「みなさんの応援あっての日本一。来シーズンは個人個人がレベルアップすればもっと強いチームになると思う」と熱く呼びかけた。

岡田監督、藤原オーナー、百北球団社長らはその後、シーズン前に必勝とシーズンの無事を祈願した西宮神社と広田神社を参拝。しっかりお礼参りを行った。そして午後6時から大阪市内での球団納会へ。長く忙しい、それでも幸せあふれる1日だった。【中野椋】

【関連記事】阪神ニュース一覧