来季もワッショイ! 阪神森下翔太外野手(23)がお祭り男継続で連覇貢献を誓った。2日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2200万円増の3800万円で更改。

プロ1年目の今季は日本シリーズ打点王、侍ジャパンで本塁打など注目度が高い大舞台で活躍した。来季は岡田監督が現役時代の2年目に放った20本塁打を超えることを宣言。虎のお祭り男がスター街道を突き進む。(金額は推定)

   ◇   ◇   ◇

銀色のネクタイを締めて交渉に臨んだ森下は笑顔だった。大幅アップとなる3800万円で1発サイン。はじめての契約更改で球団からかけられた「あることば」を肝に銘じ、さらなる飛躍を目指していた。

「成績より印象というところを言ってもらえた。そういう選手に自分もなりたい。来季ももっと頑張らないとなっていう気持ちになりました」

ルーキーとは思えない目立ちっぷりだった。5月20日広島戦ではエース格森下からプロ初サヨナラ打。スターの登竜門と言われる7月のフレッシュ球宴では猛打賞でMVPを獲得した。日本シリーズ第5戦では新人歴代最多の7打点。さらに、アジアプロ野球チャンピオンシップでも侍ジャパン1号を放った。「チームの勝利に直結する選手になりたい」と来季の目標を力強く掲げた。

「岡田超え」にも意欲的だ。岡田監督の現役時代の2年目は20本塁打をマーク。森下も来季20本塁打を掲げており、現役時代に指揮官が残した数字に挑む。「並ぶのもそうですけど、越してかないと。2年目はもっと活躍していかないと、今の成績ではもの足りない」。今季レギュラーシーズン94試合で打率2割3分7厘、41打点、10本塁打。2年目のジンクスなど関係なく、成績にもこだわっていく。

自主トレは独自で行う予定。走攻守全てを見直していく。入団1年目も主力級の活躍で球団38年ぶりの日本一の輪に入ったが、決して慢心はない。「もっともっと稼いで、一流の選手になりたい。通過点というぐらいでしか自分は思ってない。2連覇に向けてチームのために貢献していきたいです」。プレッシャーも大歓迎。2年目森下も大舞台で力を発揮する。【三宅ひとみ】

▽阪神森下お祭り男アラカルト

◆開幕戦スタメン(3月31日DeNA戦)6番・右翼で先発出場。無安打に終わったが、大山、近本、佐藤輝とドラ1野手4人衆の一員としてデビュー。

◆森下対決制しサヨナラ(5月20日広島戦)9回に森下から左前サヨナラ打。阪神の選手が同姓の投手からサヨナラ打したのは2リーグ分立後初。

◆プロ1号で1-0勝利(7月9日ヤクルト戦)0-0の8回に初本塁打となる決勝ソロ。阪神新人の1号による1-0勝利は初。

◆フレッシュ球宴MVP(7月18日)3安打3打点の活躍で、MVPを受賞。

◆シリーズ男 オリックスとの日本シリーズで、シリーズ新人記録を更新する7打点。優秀選手に。

◆侍で本塁打(11月16日アジアプロ野球チャンピオンシップ1次リーグ台湾戦)7回に弾丸ライナーで左翼席へ。侍初安打が決勝弾となった。