今季9勝と大ブレークしたオリックス山下舜平大(21)の異例の背番号変更が3日、発表された。

ドラフト1位で入団以来つけていた「12」から「11」に変更。日本ハムにFA移籍した山崎福也投手(31)がつけていた番号を受け継いだ。今年1軍デビューしたばかりだが、さらに番号が若くなった。

「11」は心酔するダルビッシュ有投手(37)が日本ハム、パドレスと背負ってきた代名詞のような番号。ダルビッシュの技術やコンディション作りまで参考にする大ファンで、今年3月のWBC前の強化試合で初対面を果たした。

また、フォームや背格好が似ているといわれ、ダルビッシュ同様にあこがれを抱く大谷翔平も日本ハム時代に「11」を背負った。「12」からの異例の“微減”だが、山下にとっては大きな変更となった。

阪急・オリックスでは通算165勝の佐藤義則氏が長く背負った。

また、今季6勝無敗と活躍した東晃平投手(23)が「95」から山下の「12」に変更になった。

◆球界の主な背番号11 近年はメジャー挑戦する投手が多く、野茂英雄(近鉄)大塚晶則(近鉄)川上憲伸(中日)ダルビッシュ有(日本ハム)大谷翔平(日本ハム)がいた。他には巨人で歴代最多221勝の別所毅彦、77~98年まで22年にわたって着けて165勝した佐藤義則(オリックス)や、最多勝5度で180勝の斎藤雅樹(巨人)など。唯一永久欠番になっているのが村山実(阪神)。阪神では11番は長続きしないというジンクスがあったが、自身が昭和11年生まれというのもあってこだわってつけ、222勝を挙げた。