ヤクルト木沢尚文投手(25)が3日、自主トレ先のアメリカへ出発した。昨季は55試合、今季は56試合と2年連続でチームトップタイの登板数をマークした鉄腕が1人で飛び込む。

現地では昨季までヤクルトでプレーし、現ダイヤモンドバックスのマクガフらメジャーリーガーとも合流予定だ。出発前日には「決して安くはない額を自分に投じるので、無駄にならないようにとは、すごく思っている。プレッシャーも感じますけど、1秒1秒を無駄にしない」と単身渡米への責任感を口にした。テーマは「がめつく」に設定。「この日本人、がめつく聞いてくるな。しつこいな、この日本人は、というくらい聞いてこようと思います」と、ぐいぐいアクションを起こす。

ドラ1ルーキーとして臨んだ21年は、イースタン・リーグで69回2/3に登板。被安打84と打ち込まれ、与四死球46、防御率6・07の成績で1軍マウンドを踏めず。だが翌年の春季キャンプで、右打者の内角に食い込む150キロ超えのシュートをモノにして救援陣の柱に成長した。来季の目標は60試合登板。メジャーリーガーの懐に食い込んで、ビッグになる。【黒須亮】

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